
出典:厚生労働省「一般職業紹介状況(令和7年12月分)」より
2026年1月30日、令和7年12月分の有効求人倍率と新規求人倍率が厚労省より発表されました。
有効求人倍率は1.19倍、新規求人倍率は2.17倍!
この数字を見て、「有効求人倍率1.19倍なら、そう大したことはないか」と安堵された方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、実はそこに大きな落とし穴があります。
この有効求人倍率と新規求人倍率、どちらも労使の需給バランスを表していますが、大きな違いは算出期間です。
有効求人倍率は前月からの繰り越しを含む求人・求職者数のいわゆるストック型。
新規求人倍率は「当月のみの求人数・求職者数」をもとに算出されているので、より直近の雇用状態を把握できます。いわば今の採用トレンド!
これが2.17倍というのは、どういうことか!?

「今月、新しく仕事を探し始めた人1人」に対し、「新しく出された求人が2.17件ありますよ!」という状態です。
1人の求職者を2社以上で奪い合っている、企業は極めて過酷な椅子取りゲームの中にいます。
一生懸命募集をかけているのに、なぜあなたの会社は選ばれないのか?
そこには、多くの採用担当者や社長が無意識にやってしまっている「共通の失敗」が存在します。
数多くの採用現場を支援してきた弊社が、「このやり方ではまずい!」と感じる「4つの致命的失敗」を紐解いていきます。
【致命的失敗1】知名度不足を「言葉」で補わず、差別化を怠っている
例えば、「Nintendo Switch」を作っている任天堂が求人を出すとどうなるでしょうか?
世界中に熱狂的なファンがいる任天堂の元には、「ぜひ働かせてほしい!」という優秀な人材が、何もしなくても列をなして集まります。
これぞ、ブランド力!
しかし、多くの企業の採用担当者は、「自社は任天堂ではない」という当たり前の現実を、採用の現場では忘れてしまっています。
「うちは働きやすい会社」
「アットホーム」
「社長との距離が近くて、風通しが良い」
残念ながら、これらは日本中の何万という会社が使い古した言葉です。
任天堂のような圧倒的ファンがいない企業では、こうした抽象的なワードだけで採用活動を勝負するのは、丸腰で戦場に行くようなものです。

大手や有名企業と同じ土俵の採用活動はやめ
自社にしかない「尖った独自性」を、求職者の心に突き刺さる具体的な言葉で言語化し、誰よりも早く届ける!
この「差別化」と「スピード」の採用戦略が重要です!
【致命的失敗2】有料媒体使えば採用できる!という思考
「高い掲載費を払って、大手求人サイトに載せれば誰か来るだろう」
もしそう考えているなら、一度その予算を見直すチャンスかもしれません。
ひと昔前なら、広告を出せば1ヶ月で数人の応募がくるのは当たり前の時代でした。しかし、新規求人倍率2.17倍の今、媒体は「魔法の杖」ではありません。
どれだけ高い掲載費を使っても、肝心の求人内容が「どこにでもある内容」であれば、誰も足を止めてくれません。

どの媒体を使っても人材が来ない理由は、「中身」にあります。
とはいえ、「広告のプロである代理店に任せているのだから、大丈夫なはず!」と思っていませんか?
その意外な盲点については、次で解説する
【致命的失敗4】広告代理店の営業トークを「鵜呑み」にしている
も見ていきましょう。
【致命的失敗3】広告代理店の営業トークを「鵜呑み」にしている
「今このプランで出せば、露出が〇倍になります!」
こうした広告代理店のよくある営業トークから掲載を決めていませんか?
厳しい言い方ですが、多くの広告代理店のゴールは、貴社に人材が入ることではなく「自社が扱う広告枠を買ってもらうこと」が仕事です。採用のプロではありません。
代理店に丸投げして出来上がった求人票は、
「笑顔のスタッフ写真」
「やりがいのある仕事です!」というキラキラした定型文。
それは「どこにでもある、誰の心にも刺さらない求人」の典型です。

「自社の本当の魅力」を言語化できるのは、現場を一番知っているそこで働く人だけです。
【致命的失敗4】「選ばれる立場」の視点
「人が足りない」とこれほど嘆いているのに、いざ面接の場になると、無意識に「雇ってあげてる」「品定め」という優位な立場に立っていませんか?
今の時代、企業が求職者を選ぶのと同時に、求職者もまた「この会社は自分を大切にしてくれるか」という品定めをしています。
- 連絡を数日間待たせてしまう。
- 合否の連絡を1週間以上待たせてしまう。
こういった、「自分が選ぶ立場である」という行動は求職者に「不安」「不快感」の感情を抱かせてしまいます。
自社の魅力的をいかに等身大で伝え、求職者に「ここで一緒に働きたい!」と共感してもらうか。
社長が大切に育ててきた会社だからこそ、その価値を正しく理解し、共鳴してくれる相手に対して、「誠実なプレゼンテーションを行う」という姿勢が大切です。

「選ぶ立場」という過去のプライドを捨て、「選ばれる立場」として求職者に誠実に向き合えるかどうか。
実はこんな姿勢こそが、採用を成功させる大きな鍵となります!
「伝わる言葉」が、採用を変える

もし、今の採用活動に限界を感じていたとしても、決して悲観することはありません。
大切に育ててきた会社の良さが、まだ求職者に届く形になっていないだけです。
今この事実に気づいた瞬間から、正しい届け方を始めていけばいいのです。
新規求人倍率の2.17倍という過酷な椅子取りゲームのなかで、本当に必要なのは「莫大な広告予算」でも「圧倒的な知名度」でもありません。
自社の魅力を正しく言語化し、新しい仲間を敬意を持って迎え入れるという、「採用への誠実な向き合い方」そのものです。
私たちは、数多くの現場で企業の隠れた強みを絞り出し、それに応える人材を確かな目で見極めてきました。
これまでの当たり前を少し見直し、伝え方の視点を変えるだけで、今まで出会えなかった「運命の人材」に出会える確率はぐっと高まります。

「自社の本当の魅力をどう伝えればいいか分からない」
そんな時は、おひとりで悩まずにぜひ私たちにご相談ください。
貴社の大切な想いを、未来の仲間に届けるための「確かな言葉」を、一緒に見つけていきましょう。


