上記の記事で、厚労省より発表された2025年12月分の新規求人倍率は2.17倍とお伝えしました。
2.17倍とは「今月、新しく仕事を探し始めた人1人」に対し、「新しく出された求人が2.17件ありますよ!」という状態。
1人の求職者を2社以上で奪い合っている、企業にとって過酷な椅子取りゲームをしている状態。
これだけでも厳しい状況が分かりますですが、
実は従業員300人未満の中小企業に限定すると、その数字はさらに跳ね上がります。
【中小企業が直面する採用難】「8.98倍」という過酷な現実

出典:リクルートワークス研究所「第42回 ワークス大卒求人倍率調査(2026年卒)
リクルートワークス研究所の調査によると、企業の規模によって採用の景色は全く異なります。大企業での大卒求人倍率は、低下ないし横ばいなのに対し、中小企業での大卒求人倍率は上昇傾向。
会社の従業員規模別に具体的に見てみると、
・5,000以上の超!大企業では、0.34倍
・1,000~4,999人の準!大企業では、1.05倍
・300~999人の中堅!大企業では、1.43倍
・そして、300人未満の中小企業になると、8.98倍と数字が一気に跳ね上がります!

大企業は「3人の求職者から、より優秀な1人を選べる」買い手市場なのに対し、300人未満の中小企業は「1人の求職者を、約9社で奪い合っている」状態です。
このリアルな数字をみてわかること
規模の小さい企業ほど求人倍率が高く、採用難度が非常に高い!という事実です。
大企業の真似が『採用難』を加速させている

「1人の求職者を、9社で奪い合っている」という状況で、大企業と同じように給与や休日などのスペックだけを並べるのは、非常にリスクが高い行為です。
求職者の立場からすれば、9社の中から選べられる状況なら、
「一番条件が良い会社」
「一番名前を知っている会社」
に流れるのは人間の自然な心理です。
だからこそ、中小企業には大企業とは根本的に異なる「選ばれるための武器」が必要になります。
戦略の切り替え:「うまい見せ方」より「自社の強み」で勝負
この「8.98倍」という激戦区を突破するためには、綺麗に整えただけの求人では不十分です。
働く人が求めているのは、「どこにでもある美辞麗句」ではなく、「なぜ、あえてこの会社で働く必要があるのか?」というその会社にしかない強みや納得感です。
- 誰のために、何を目指している組織なのか?
- 働く人は、どんな想いで毎日を過ごしているのか?
こうした「自社だけの言葉」を丁寧に絞り出し、届けるべき相手に届ける。
これこそが、資本力に勝るライバルに埋もれない戦略になります。
具体的な「失敗しないための戦略」については、こちらの記事も併せてご覧ください。 昨日の記事で解説したポイントが、この「8.98倍」の世界でいかに重要か、より深くご理解いただけるはずです。

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